西アフリカでは奇妙な風評がひろまっていました。


"日本人がラクダでサハラを横断している"といいます。


ほかならぬ彼のことだとは、そのときまで知るよしもなかった。


あの後、彼は大西洋に面しているモーリタニアで10万円だして白いきれいなラクダを手に入れた。


しかし、首都、ヌアクショットの警察で、外人が単独で砂漠にのりだすというので許可がおりず、やむなく闇夜にまぎれて町を抜けだした。


はじめはラクダののり方がわからず、何度も背中から落下したといいます。


ラクダの歩みは遅く、ゆっくりだと時速5キロ、普通でも7キロがせいぜいだ。


一日30キロ進むのがやっとで、日中の暑いときは木かげで休息し、朝と夕方歩く。


途中で道を間違え、数百キロをひきかえしたこともあるといいます。


1972年、英人ジャーナリスト、ジェウリー・ムアハウス。


1975年、22歳の青年旅行家、上温湯隆。


1979年、同志社大探検部、飯田望、児島盛之。


これらは人類の夢といわれる、サハラ砂漠の横断をラクダで試み、いずれも途中で潰えた男たちのリストです。


なかでも上温湯君は単独でサハラに挑み、ふたたび帰らなかった唯一の男であり、わたしがサハラで出会った、たった一人の日本人でした。


西アフリカはマリ共和国の古都ガオで、その顔をみたとき、わたしは「アッ」と声をあげた。


それより三か月ほど前、隣国モーリタニアで偶然出会った日本人だったからです。


ルソン島の景勝地レガスピのホテルに泊まっていたら、夜中にドヤドヤと団体客が入ってくる音で目がさめた。


わたしの部屋の前後左右で大声をあげながら、部屋割りをしています。


夜中に到着したらしい。


こんな非常識なのは、いわずと知れた日本人のツアーの連中です。


ここで「ウルサイ!」と一喝したら角が立つ。


じっと我慢しながら、やおらドアをあけ、英語でとうとうとやりだした。


一瞬、みんなシーンとなった。


日本人は英語に弱いのであるツアーコンダクターがやたらとペコペコ頭をさげ、英語であやまる。


現地のガイドもしきりに恐縮しています。


ガイドにだって穿がどこの国の人間であるかなどわかりゃあしない。


東南アジアへいけば、日本人なのか韓国人なのか、中国人なのかなどだれも区別できない。


個人差が大きいのだ。


さいわいわたしなど東南アジアではマレーンア人、中近東ではトルコ人といわれることがいちばん多い。


ぞはさっそうと床をけって、バタンと自室のドアを閉めた。



新宿や池袋駅の周辺でやたらアンケートと称して若い男や女によびとめられる。


大部分はなにかのセールスで、バカ高い英会話のテープなどをすすめてくる。


ワンセットが4、50万もするやつだ。


日本に帰ってきて池袋を根城にしているわたしにとって、毎日うるさくてしかたがない。


こんなにシケた顔をした男に声をかけてくるほうもくるほうだ。


しかも、これが意外としつこいのだ。


そこでひとつの名案を思いついた。


ちょっとキザだが英語で受け答えしてやるのです。


はじめ、相手はキョトンとする。


つぎに東南アジアかどこかの男と思うのであろう。


「あっ、すみません」とかなんとかいって、そそくさと退散してしまう。


この手をこの前フィリピンでつかった。


『ダイ・ハード』

映画的幸運はそう簡単に生まれるものではない。


練り込まれた脚本、作品に全精力を傾注してやまない気鋭の監督、本作でいえばタフさの中にも適度なおマヌケぶりを発揮し、観客に百パーセントの感情移入を喚起したブルース・ウィリスというスターが三位一体となり、初めて具現するものだ。


他にも必要な要素は山ほどあるが、そのすべてがそろう「映画の奇蹟」をものにした『ダイ・ハード』は、十年に一度の傑作という言葉を冠するに相応しい、数少ない映画になりました。


『ダイ・ハード』


SF的要素のないアクション映画でここまでSFXを駆使したのは、おそらく『ダイ・ハード』が初めてかと思われます。


つまり『ダイ・ハード』は、かつての『スター・ウォーズ』や近年の『マトリックス』がやってみせたジャンルの融合、あるいは超越を果たした作品なのだと言える。


その先進性ゆえに当時最高の映像技術を欲した点も同じなら、後続の映画に多大な影響を与えた点も同じ。


いま我々が当たり前に受け止めている映画、たとえば『ザ・ロック』や『インデペンデンス・デイ』、『アルマゲドン』といった作品群は、本作の成功がなければ生まれず、ハリウッドが再び黄金期を迎えることもひょっとしたらなかったかもしれないのだ。


『ダイ・ハード』


本作以前にも優れたアクション映画は多マあったが、ほとんどは「刑事物」「災害パニック」「戦争」などのジャンル分けが先行して、ドラマもその枠からはみ出るものではなかった。


その点、『ダイ・ハード』は極めて平凡な「刑事」(悪運の強さと根性は並外れているが)が対テロ戦という「戦争」に巻き込まれ、屋上が爆破されるクライマックスに至っては、SFX(特撮)乱れ打ちの「スペクタクル」にまで昇華する。


『アビス』『ターミネーター2』で夜明けを迎え、『ジュラシック・パーク』で欄熟期に入るVFXすなわちCGがスペクタクル・シーンを席捲する直前、まだ手作りの感覚が残っていた本作の視覚効果を担当したのは『スター・ウォーズ』の巨匠、リチャード・エドランド。


クライマックス、屋上の爆発に巻き込まれたヘリが墜落するシーンでは、火ダルマになって落下するミニチュアのヘリが絶妙なタイミングで爆発する匠の技を披露し、手作り特撮最後の徒花というか、ほとんど映画の神が宿りしカットを見せてくれました。


『ダイ・ハード』


ストーリーは、ブルース・ウィリス演じる刑事が妻の勤務する会社に赴き、たまたま同じ日に同社姦撃占拠したテ・グループと鉢合わせ、戦場と化した高層ビルで孤軍奮闘する羽目になります。


ただそれだけの話だが、その中にさまざまな映画的興奮が凝縮され、すべてが十全に機能するという離れ業を見せてくれる傑作サスペンス・アクション。


初見は銀座の映画館だったが、上映終了時に観客の拍手が巻き起こった映画は、自分が知る限り『未知との遭遇』と『ダイ・ハード』しかない。


そこに俳優や監督がいるわけでもないのに、照れ屋さんの日本人に手を叩かせたアドレナリン度の高さ。


その一事をもってしても、『ダイ・ハード』のすごさが窺えるというものではないか。


『ダイ・ハード』


平成元年は、アクション大作が続々と公開され、全米で史上最高の映画興収が記録された芳、昭和が終わり、天安門事件が起こり、挙句にベルリンの壁が崩れたりと、時代の節目を感じさせる1年であった。


作品賞にノミネーされたのは『グレート・ブルー』『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』『ブラック・レイン』『リーサル・ウェポン2炎の約束』『レインマン』、それに受賞作『ダイ・ハード』の六本。


海の向こうのアカテミー賞では『レインマン』が最優秀作品賞を受賞したようだが、「芸術性」の他に「火薬量」「アドレナリン分泌量」が選考結果を左右するテアトル東向島アカデミー賞においては、『ダイハード』が文句なしのぶっちぎり(『ブラック・レイン』もよかったが、いかんせん相手が悪かった)で最優秀作品賞をゲットした。

中国の暦をそのまま倣って作られた具注暦に対し、仮名を主体とした仮名暦が平安時代後半に誕生しました。


仮名暦は具注暦に比して記事も少なく、用語も和風で平易になりました。


日本の風土に合わない暦占記事が省かれる反面・・・


「神よし・仏よし」のように、当時の実情に即した暦註が登場し、人びとの日常生活の拠り所となりました。


仮名暦は初め貴族女性の間で用いられましたが、やがて武士や庶民にも普及し、暦の主流を占めるようになりました。


鎌倉時代には木版による印刷が試みられましたが、室町時代を経て江戸時代にはますます盛行します。


そして、幕末には数百万部に達するようになりました。


仮名暦は京都・奈良・伊勢・三島・江戸・会津・仙台などで発行されましたが・・・


その体裁も巻暦・綴暦・折暦などさまざまで、このほか、暦の主要事項を抄出した一枚刷りの略暦が各地で出版されました。


このようなことをもっと詳しく知りたいという方は、電話占いのランキングなどのサイトをご覧になるといいでしょう。


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